2014年10月、愛媛県の西予市民病院の建て替えに際し、幸いにも点字ブロックに関する意見を伝える機会をいただきました。
市の担当の方は、点字ブロックと床材をそれぞれ数色準備して下さった上で、こちらの意向を聞きながら配色を検討して下さいました。
結果、点字ブロックの色は黄色で、茶色の縁取りをつけるようになりました。
また、薄い色の広い面に濃い色で線状のデザインが入ると、溝や段差と見間違える旨伝え、それを避けていただきました。
この機会に、病院内の表示についても配慮をいただきたい旨お伝えしたところ、院内の完成イメージ図を見せて下さいました。
そのイメージ図でも表示の大きさに配慮しようとされていることがわかりました。
さらに、近づける場所、高さにはっきりとした大きな文字で表示をして欲しいことを伝えました。
加えて、具体的な要望をまとめてお渡ししました。
(高齢者の比率が高い地域ですので、要望する配慮が弱視者だけでなく、高齢者にも有益であることを併記しました。)

〇担当者さんにお渡しした文書はこちら

 

✭去る2014年10月4日の休診日に、担当者さんが真新しい院内を案内して下さり、写真に納めましたのでご覧下さい。

 

点字ブロックは要望どおりのものになっていた。

 

院内の総合案内までは点字ブロックは銀色のステンレス製で、その凹凸により利用しにくい様子(車いすや杖の利用者)が見受けられているとのことで、今後はゴム製の誘導マットの採用を要望すべきと感じた。


院内の廊下や壁の表示は青地に白抜きで見やすい。


表示位置は頭上の高いところと壁面の低めの位置にあったが、壁面の表示に関してはもう少し低めが望ましい。

診察室番号が大きく表示されわかりやすい。


また、診察室名などは壁面に大きく表示されている。

 

トイレの場所を示す壁面の表示がやや小さく、「わかりにくいとの声があるとのことで、下のスペースに大きめの表示があるとわかりやすい。

 

トイレ入り口の男女の表示は弱問研作成のものに近い丸形のデザインでわかりやすい。

 

 

トイレ内は男性用は青、女性用は赤を基調に色分けされていた。

 

和式は正面にセンサーがあるタイプ、洋式は大きな文字での説明書きがあり、また水洗センサーの上に「ミズ」の点字表記あり。

 

「今回は、出来るだけシンプルに、130~140センチの高さに表示するよう心がけた。」とのことで、とても配慮ある見やすい表示となっていたと思います。


ぜひ、多くの公共施設でこのような配慮ある表示を取り入れていただきたいものです。

西予市担当者様には、お忙しい中ご丁寧な対応いただきありがとうございました。

 

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