平成26年8月21日

 

音声体組成計

 

こにたんがダイエットなどのためにベジタリアンや小食健康法を行っていることは以前のコラムにも書きましたが、問題はその効果です。体調はすこぶるいいので、ベジタリアンや小食健康法の効果はやはりあるのでしょうが、体重がどうなっているのかが気になります。そこで昨年の今頃、音声でしゃべる体組成計を購入しました。タニタのBC-202-WHというやつです。以来、約1年間使ってきましたので、その使用感などをレポートしてみたいと思います。
実をいうと、この体組成計が来るまでは、我が家には体組成計おろか体重計すらありませんでした。こにたんが体重計に乗るのは、年に1回、会社の健康診断のときのみで、普段の体重管理はズボンのベルトの穴で行っていました。つまり、ベルトの穴をずらさないといけないようになり、ズボンがきつくなれば、食事の量を減らし、運動を増やすようにしていました。ズボンを作り直さなければならないほどになるまえに、体をズボンに合わせようとするものです。この方法で若いころからやってきて、特に不都合はありませんでしたが、本格的なダイエットには、やはり正確な数字が必要です。「ダイエットはまず測ることから」というわけです。そこで体重計をということになったのですが、どうせ買うならやはり体脂肪率なども測れる体組成計がいいな。しかもほぼ全盲のこにたんには音声でしゃべってくれるものが必要です。ということでこの機種になったのですが、音声でしゃべる体組成計はおそらくタニタのものが唯一なので、視覚に障害のある方の中には、同じものを持っておられる人も多いことでしょう。以前は1万5千円程度だったと思いますが、こにたんが買ったときには8千円強でした。最近では7千円強にまで値下がりしており、求めやすくなっています。
さて、この体組成計、買ってきてまずしなければならないのは、性別、生年月日、身長を設定することです。残念ながら、ここは音声化されていないので、娘に頼みました。こいつには「乗るぴた機能」という機能があり、性別、生年月日、身長を4人分まで記憶でき、測定時の体重などから今誰が乗っているかを判断して、計算のもとになる設定値を自動で呼び出してくれます。なかなか賢いです。ですから測定はいたって簡単で、乗るだけです。そうすると電源が自動で入り、「ポン、体組成測定中、ポン、ポン、測定終了。降りてください。」としゃべり、続いて測定結果が順番に音声で通知されます。
すなわち、「1番。男性。55歳。166。5センチメートル。体重、62。4キログラム。BMI、22。5。体脂肪率、18。4パーセント、プラス標準。筋肉量、48。3キログラム、標準。推定骨量、2。7キログラム。内臓脂肪レベル、10。5レベル、やや過剰。基礎代謝量、1380キロカロリー、多い。体内年齢、43歳。体水分率、56。2パーセント。体重、62。4キログラム」というように、すべての測定項目について測定結果を順にしゃべってくれます。中央部にあるボタンを押すことで、測定結果を個別に知ることもできます。電源はしばらくすると自動で切れます。本当に乗るだけで簡単です。ちなみに、先の数字は、本日のこにたんの測定結果ですが、ちょっと体重が増えています。要注意、要注意。
計器のかかとの部分には出っ張りがあり、そこにかかとを合わせると、4つの電極に足がぴったりと合うようになっています。これもほぼ全盲のこにたんにはうれしい配慮です。先日、酔っぱらって乗ったら、「測定不能です」と言われてしまいました。「何で?」と思って触ってみたら、縦横を間違っていました。体に微弱な交流電流を流して測定するので、乗り方を間違えると測定はできません。また靴下を履いていても正確な値は出ません。それから体重センサーは、裏面の4つの足についているようですが、この足が短いので、たたみやじゅうたんの上など足がめり込んでしまう場所では測定値が不正確になるようです(ちょっと軽めに出ます)。また、4つの足に荷重が均等にかからない、でこぼこした床もよくありません。
ところで、体組成計の測定原理ですが、体に交流電流を流したときに、電流の流れやすさすなわちインピーダンスが筋肉や骨、脂肪細胞の別、水分の量などにより異なることを利用し、このインピーダンスを測定することで、体脂肪率等を測定しているようです。ただ、インピーダンスを測定するための電極を足の裏に接触させて測定するので、足の長さや体つきによってもその測定値は変化します。そこで、身長や体重、性別などにより補正することで、より正しい値を導き出しているようです。また、流す電流の周波数を変化させたり、インピーダンスのうちの抵抗成分と容量成分とを分離して測定することで、測定精度を向上させているとか。しかし、腹の部分だけを取り出して測定しているわけでもないのに、内臓脂肪レベルが測れるのはなぜでしょう。電気が専門のこにたんにも、その原理はちょっと思い浮かびません。
この体組成計には、体内年齢という測定項目があります。ちょっと気になるこの機能ですが、この体組成計を買ってきて初めての測定では、こにたんは49歳と出ました。まあ、実年齢よりは少し若いのでちょっとほっとして、試しに妻に測らせたらなんと26歳と出ました。実年齢よりも10云歳も若いのです。妻はキャッキャと喜んでいましたが、こちらはショックです。何度測りなおしても同じです。おかしいなあ。ベジタリアンを半年ほど続けてきて、だいぶ若返ったつもりだったのですが・・・。でも、測定結果をよく聞いてみると、身長が160。5センチメートルと言ってるではないですか。どうやら娘が設定を間違えたようです。これを正しい166。5センチメートルに直して測定しなおすと、41歳となりました。こにたんも実年齢より10数歳若く出ました。これで一安心。なお、この体内年齢、単身赴任先から帰った金曜日にはだいたい41歳前後と出るのですが、自宅で数日過ごすと44歳程度にまで年を取ってしまいます。これはなぜでしょうか。単身赴任先のほうがのんびりできるのか、水がいいのか、食事がいいのか、それ以外の環境がいいのか、自宅では妻にこき使われているせいか、ハハ、理由はよくわかりません。でも1年使ってみての感じでは、体水分量が多いと若く出るような気がしています。やはり体をみずみずしく保つことが、若さの秘訣なのでしょうか。
それからこにたんの体脂肪率は18パーセント前後で、これはまずまず標準のようです。気になるのは内臓脂肪レベルで、こにたんは10前後です。何やら10というのはCTで内臓を輪切りにして測定したときの100平方センチメートルに相当するとかで、これを聞くともっと減らさなければと思うのですが、全然減りません。ちなみに妻はこれが1です。飢饉が来たときに家族のうち最初に天国に行くのは、たぶん妻でしょう。アーメン。
肝心の体重ですが、この1年間、61キログラムから62キログラムの前後をうろうろしています。正月明けには64キログラムを超えたり、いつだったか一瞬、60キログラムを割ったりしましたが、それ以外は大きな変動はありません。若い頃の58キログラムを目標にしているのですが、なかなかです。が、しかし、こにたんは諦めません。将来に予測されている食糧難に備える意味でも、さらに粗食にして、コンスタントに60キログラムを切れるように頑張りたいと思います。
ファイトーー、オーー。

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