平成24522

空中ディスプレイ

以前、愛媛弱問研の幹事さんからこんなものありますよと教えてもらっていたのが、今回ご紹介するディスプレイ・アーム。
これは、液晶ディスプレイのスタンド部分を取り外し、このディスプレイ・アームなるものに取り替えて机の端に取り付けると、ディスプレイを空中の任意の位置に配置できるというすぐれものです。
以下、「空中ディスプレイ」と称します。弱視ではない一般の人のためにもう少し説明を加えると、この空中ディスプレイを顔に近づけて配置することで、画面をかぶりつきで見ることができ、視力の弱い人でも大変見やすくなるというものです。
要するに、顔をディスプレイに近づけるのではなく、ディスプレイを顔に近づけようとする、ズボラ好みの・・・いや、弱視好みの製品です。ノートパソコンなどのように画面のサイズが小さい場合でも、この空中ディスプレイを接続すれば安心。
ディスプレイをつかんで顔に近づけたり離したりするだけで、拡大・縮小?も自由自在です。

このディスプレイ・アームのことを幹事さんからご紹介いただいたのは、数年前のことになります。
私自身は、すでにこういうもので何とかなる時期はとうに過ぎていたのですが、妻は軽い弱視なので,こんなのどうか、と話してみました。
しかし、何かにつけて保守的な妻は、あまり乗り気ではありません。
まあ、当時はこのディスプレイ・アームも液晶ディスプレイも少し高価だったので、ま、いいか、とその時はすんなり引き下がりました。

しかし、私自身は必要ないにしても、この製品が気になる事情がありました。
というのも、弱視の妻は、ノートパソコンの画面を少しでも見やすいようにとパソコンの下に分厚い本を何冊も敷き、パソコンを15センチぐらい持ち上げ、しかもかなり前かがみになり、パソコンを抱え込むようにして使っています。
見るからに首や肩が凝りそうな姿勢です。
実際、1時間も作業をするとダウンし、その後は、やれ肩をもめ、首をもめと私に言ってきます。
妻を実験台に按摩・マッサージの練習をすることは、会社を首になったときのことを考えれば有益ですが、こちらも慢性的な肩こりを抱え、妻をもんでいるとこちらの肩こりがひどくなります。
それに最近、首を凝らすと鬱病になるという本を読んだのもあって、再び妻に空中ディスプレイのことを持ちかけました。すると、今度はOK
最近、おかえしに妻にも私の肩をもませているせいでしょうか。

ということで、今回当方が購入したのが、エルゴトロン社の「ネオフレックスLCDアーム 45-174-300」という製品と、イイヤマ社製の19インチの液晶ディスプレイ。
両者を合わせて2万円弱です。数年前に比べてかなりお安くなりました。購入したディスプレイ・アームの碍管は、「アーム」の名のとおり、人間の腕に似ています。間接は6個あり、いわゆる6軸というやつです。このうち、人間の肩に相当する部分に水平方向に回転する軸が1つ、肘に相当する部分に水平と垂直方向に回転する軸が それぞれ1つずつ、手首に相当する部分に水平、垂直および画面の左右の傾きを調節する軸がそれぞれ1つずつの合計6つの軸があり、これらの軸がスムーズに 動くことにより、前後左右、そしてディスプレイの傾き調節が自由にできます。なお、この製品は垂直方向だけは、段階的にしか動きませんので、任意の位置と いうわけにはいきません。
上位の製品には、垂直方向についても任意の位置に調節できるものがありますが、我が家では少しけちりました。

さて、この空中ディスプレイを使い始めて1週間になりますが、使い心地は・・・まあ良好です。狭い我が家、妻がパソコンを使っている部屋は、居間兼資料室兼寝室となっており、パソコンの奥にテレビがあります。
そのため、布団に寝そべってテレビを見るときには、空中ディスプレイは邪魔になりますが、簡単に脇にどかせることができます。
そして、必要となれば、妻の眼前に持っていくこともできます。
この製品は、この種の製品にありがちな貧弱さもなく、見た目以上にがっしりしています。これが7千円とは・・・、昔では考えられません。

さてさて、これで妻の背筋は伸び、こにたん、めでたしめでたし・・・となりますかどうか。

 

 

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