平成25年2月5日
   

衝動買い(フライヤー)

 

こにたんは8年ほど前から単身赴任をしており、赴任先では自炊を続けてきました。
食材はすべて生協の個配で届けてもらい、注文はパソコンで行っています。
以来、いろいろな料理に挑戦してきて、刺身など特別な技術の必要なもの以外、食べたいと思う料理はだいたいできるようになりました。
しかし、1つだけ手が出せない料理があります。
それは揚げ物です。
ほかのものは、手やお玉で触ったり、時間や音や匂いででき具合を判断できますが、揚げ物は温度もわからないし揚がり具合を色で判断することもできないし、触ってみることもできないし、おまけに後始末が面倒だし、カロリーも高いしで、苦労して挑戦する気にはなれなかったのです。
それに、火事になったら大変だしね。
ところが先日、amazonであるものを検索していたら、フライヤーなるものが目に留まってしまいました。
電気で揚げ物ができる鍋で、「TWINBIRD コンパクトフライヤー EP-4694PW」というものです。カスタマーレビューが64件もついており、評価もまずまず、しかもお値段は何と2、891円なり。サイズはコンパクトで、油の量は500cc、電源を挿して、温度を調節するだけの簡単さ。これならこにたんにも揚げ物ができるかもしれないと、衝動買いをしてしまいました。
ちなみにTWINBIRDという会社は、韓国か中国のメーカーだと思っていましたが、調べてみると新潟に本社があるれっきとした日本メーカーでした。
最近のamazonは、注文すると翌日には商品が届くので、早速、鳥のから揚げを作る方法をネットで検索し、研究を開始。ネットの情報を総合すると、次の作り方が簡単でおいしいとわかり、翌日の夕食で実験。以下、その時のレシピです。
①まず、鳥のもも肉または胸肉を適当な大きさにカット。今回はから揚げ用に適度なサイズにカットされたものが冷凍庫の中にあったのでそれを利用。
②味がしみやすいように、フォークの先で肉に穴を開ける。
③醤油、酒、塩麹、にんにく、生姜、七味を適当に合わせ、調味液を作る。
④肉と③の調味液をビニール袋に入れ、肉をもむようにして味をつける。これを1時間冷蔵で寝かせる。
⑤卵、オリーブオイル、酢を適当に合わせ、スティックミキサーで泡立てる。これはマヨネーズで代用可。ちなみに卵と酢は油を乳化させるためのもので、この乳化した油の存在がみそなのだとか。この微細化した油が温まると周囲の水分を蒸発させ、その過程でころもに小さな穴が明き、結果として揚げ上がったころもにさくさくの食管が出るのだそうです。これはてんぷらやフライにも応用できるそうですよ。
⑥④の肉をざるに移し、余分な調味液を切ったうえで、⑤に入れてからめる。
⑦かたくり粉8に対し、小麦粉1、塩、胡椒を適当に合わせ、⑥の肉にまぶして1時間冷蔵庫で寝かせる。
⑧フライヤーに500ccのオリーブオイルを入れ、温度を180度に設定して電源オン。
⑨何となくいい温度になったら、肉を投入。このフライヤーは小型なので、大ぶりの肉だと3切れほどしか入りません。
⑩3分たったら一旦肉を取り出して油を切っておく。
⑪次の肉をフライヤーに投入し、3分揚げて取り出す。
⑫⑩で取り出しておいた肉をフライヤーに再び投入して1分揚げて出来上がり。
⑬同様の要領で、3分揚げて一旦取り出し、数分後に再び1分揚げる作業を繰り返す。このように二度揚げすると、肉は柔らかくジューシーで、ころもはサクサクのから揚げができるそうです。というのも、肉や魚を連続で上げると、表面近くがぱさぱさになりがちですが、数分揚げて一旦取り出すと余熱で中まで火が通り、最後に1分揚げることで表面をカラリと仕上げることができるそうです。
さて、最後にお味のほうですが、今回は肉に少し味がつきすぎていましたが、その点を除けばなかなか上出来でした。おかげでちょっと食べ過ぎてしまいました。
このフライヤー、サイズは小ぶりですが、テーブルの上に置いて使えるので、こにたんのように4人家族ぐらいなら、ゆっくりと揚げながらできたてのものを食べられて、ちょうどいい感じです。それに油の温度も設定以上に上がらず、また本体も安定しており、さらに比較的高さがあるので、油の飛び散りもあまりありません。これで2、891円とは、TWINBIRDさん、ありがとう。
なんだか、メーカーの宣伝のようになってしまいましたが、これで視覚障害者のこにたんでも揚げ物ができるようになったというお話でした。

 

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